MUSE CREATION Charitable Trust [NGO]

LOVE & HOPE, NO BORDERS 🌏 国境を越えて、愛と希望。

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ミューズ・クリエイションの活動を開始して、3カ月が過ぎた。毎週金曜日の午後、「サロン・ド・ミューズ」と銘した拙宅にメンバーが集い、それぞれに活動をする。

この3カ月の間にも、NGOへ料理を差し入れしたり、公立学校を訪問したり、折り紙指導を協力したりと、静かに、しかし確実に、何かを形にできた。

今は12月初旬に開催予定のクリスマスバザールに焦点を絞り、活動を行っているところである。

ヴォランティア活動の側面から語るならば、

「何かを為すために、目標を立てて邁進する」

というよりも、

「できること、できそうなことで、いかに成果を出すか」

という方向性に、なりつつある。率直にいえば、非常に緩い活動だ。しかし、緩いながらも皆さんそれぞれに、確実に、何かを創造している。

そして、その活動は、楽しい。

金曜の午後は、いつもに増して、家中に「いい気」が漂っているのを感じる。

ヴォランティア活動だけが目標ではない、副産物的な効果としてのミューズ・クリエイションの存在もまた、<わたし自身の中では当初から目的の一つとしていたことだが>静かに実っている気がしている。

この、インドという日本から地理的にも精神的にも遠く離れた場所で暮らしていれば、そらもう、いろいろと、うぉーっと叫びたくなることは、尽きないものである。

そんな中で、このサロン・ド・ミューズを、ささやかな息抜きの場所、気分転換の場所として、利用してもらえればとも思っているのだ。

何を為すにも、プロセス(過程)は大切。

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活動を通して、自分の好みや特技を再認識している人もいる。

「わたし、不器用ですから……」

と言っていた人が、たいへんな集中力でこつこつと作業を進め、みるみるうちに上達している様子を見て驚かされたりもする。

わたし自身にしても。最初は「大物縫い」に挑戦してはみたが、こつこつと大物を作るよりは、短時間で一気に完成する方が、この活動に関しては取り組みやすいということを、やってみて初めて、気づいた。

なんでも、やってみなければわからない。

そういえば、先だって、義父ロメイシュが訪れた時に言っていたことを思い出した。彼は呑気でスローな性格に見えるが、実はアルヴィンドよりもはるかに、チャレンジャーであった。

彼が英国留学時の思い出を話してくれていたときのことだ。

「僕はね、若い時はもう、なんでも一度はやってみたんだ。たとえばスポーツなら、サッカーもバスケットも、レスリングもボクシングも、フェンシングも、ともかく何もかも。

どれが自分に向いているかどうか、試してみなきゃわからないからね」

どれもこれも試してみて、結果、自分に向いているものがほとんどなかった、というオチがロメイシュらしいが、それはさておき。

6a01287573b46a970c0134841596b5970c-800wi※参考写真:左がロメイシュパパ

ロメイシュが学生のころ、シク教の友人が、デリーから数百キロ先にある故郷まで自転車で行くから、一緒に行こうと誘われたという。それならばと、「普通の自転車」に乗り、彼に付き合ったらしい。

インドの当時の「普通の自転車」が、どれほど「普通か」ということを考えるだけでも、すべてが痛い。

途中くたびれたので、自転車に乗ったままトラックの後ろにつかまり、引っ張られながら移動しつつ、しかし1日の終わりには、足がパンパンになり、お尻が猛烈に痛くなり、自転車に乗れなくなってしまったという。

「結局、彼とはそこで別れて、僕はトラックをヒッチハイクして戻ったんだよ。あれは、命がけだったなあ。でもそれだって、経験してみなきゃわからないでしょ?」

いやいや、普通、素人が何百キロも自転車に乗って移動って、経験せずとも無理だなということは、わかるやろパパ。

と、突っ込みを入れつつも、それぞれの体験にまつわる、間抜けなエピソードが楽しかった。

こんな話もある。

彼は大学時代、大学の有志と欧州から陸路でインドへ戻るツアーを実施、何カ国もの国境を超えて、デリーにたどり着いたという。この話でいつも繰り返されるのが、アフガニスタンでの話。

「女子がシャワーを浴びる時は、僕たちが塀の向こうからホースで水を出してあげて、男子がシャワーを浴びる時は、彼女たちが水をかけてくれたんだよ!」

ってことを、そらもう、うれしそうに話す。そしてとっておきの話に続くのだ。

「アフガニスタンの宿のトイレでね。用を足しているとき、便器にお尻がハマってしまったんだよ。抜けなくなっちゃってさ。そのときの付き合ってたスウェーデン人のガールフレンドに助けてもらったんだけど、お尻に怪我して大変だった」

また、お尻ですかい!

ってか、他にこう、もっと、冒険にまつわる話題はないでんすか?!

それにしても、便器にはまった状態でガールフレンドに救出されるとは……。ちなみにそのスウェーデン人の彼女とは、数年前、何十年ぶりかに再会を果たしたロメイシュ。

旅に出る前、

「このことはウマ(妻)には秘密なんだけど、僕、スウェーデンで、僕の昔の彼女に会うんだよ」

と、わたしたち夫婦に耳打ちするように話してくれたのだった。で、帰国後、果たして彼女との再会はどうだったのかと尋ねたところ……。

非常に暗い表情で、言葉少なに語るのだった。

「ミホ。彼女は別人だった。ぶくぶくと太って、おばあさんだった……」

ロメイシュ。いったい、何を期待していたのだ? この父にして、息子あり。だな。血は争えん。

と、話が思い切りそれた。

そんなわが義父の話など、何の参考にもならんかもしれんが、ともあれ、人間、なんでもやってみることは、いいことであるような気がするぞ、いう話だ。

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話をミューズ・クリエイションに戻す。このかわいらしい布製のバッグ! とMさん! この布は、この間の超ローカル卸売り店を再度訪れ、見つけたのだという。

そして早速、縫ったのだという。ちなみにこのスカートとエプロン(赤い縁取り)も、ご自分で縫ったのだという。すばらしい!

ってか、このイラスト入り布、かわいすぎる。この欧州テイスト。間違いなく輸出用だろうが、こういうものが卸屋で格安で売られているところが、本当にたまらん。

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布、紙チームが入り乱れて制作をする中、歌チームは久々に伴奏付きでの練習。やはりピアノの伴奏があると、気分が著しく盛り上がる。

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ここ数日のバンガロールは、モンスーン明けの雨で潤っている。午後は雨が止んだので、庭でも作業を。

実はこの日は、いつもに増して参加者が多く、20数名が訪れていた。というのも、久しぶりに「インドの美容と健康講座」を開催したからだ。

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この講座。すでに過去、何度か開催していたのだが、気がつけば、新しい人たちが多く、受けてない方がたくさんいらしたので、改めて行った。

ミューズ・クリエイションのメンバー以外にもお声をかけたいところだが、人数が多くなりすぎても実施が難しいので、当面はメンバーを対象の活動にしようと思っている。

資料はマイナーチェンジでいいかとも思っていたが、商品構成や内容に変化が多く、結局はすべてに手を入れることになった。

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十数ページに亘る資料をお渡しし、アーユルヴェーダの概要に始まり、インドの自然派コスメやお勧め常備薬の話など、約1時間に亘って説明する。

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駐在員家族は、日本の日用消費材をこちらへ送って使われている場合が多数のようだが、インドには、ナチュラルで身体にやさしく、しかも廉価なプロダクツがたくさんある。

わたしがこちらに暮らして、自分が使ってよいと思えたものなど、カタログ的にピックアップして紹介している。

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さて、講座のあとは、お茶の休憩。

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この日のおやつはパンナコッタ。濃厚パンナコッタの上に、毎度おなじみのザクロとキウイをトッピング。

今回は、資料作りで時間をとられ、菓子を焼いている場合ではなかったので、簡単にすませた。

が、これはこれで、味わい深いものである。

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飲食物に群がる人々。こういうときのおやつって、なぜかおいしく感じるから不思議。

ロンパールームで、子どもたちが飲んでいる牛乳がやったらおいしそうに見えたのと似ている。

ロンパールーム? 

という話はさておき、お茶のあとは、再び各チーム、活動に戻り、6時ごろまで賑やかに過ごしたのだった。

29fr27←「バケツリレー?」ではない。

チーム歌が、場所を変えて歌い踊っている様子。

部屋からはみ出した人が、雨に濡れて足場の悪い場所で、しかし踊っているという状況だ。

というわけで、久しぶりにじっくりと、ミューズ・クリエイションの活動を記してみた。

というよりは、ロメイシュ・パパの話題が主だった気がしないでもないが。

1週間のうちの、わずか4時間足らず。

しかし、その4時間で、本当にたくさんのことができる。

ということを、経験している。

そんなわけで、不器用な方でも、先行き不透明な方でも、いつでも歓迎です。いつも書いていますが、「敷居はない」ので、どうぞ気軽に遊びにいらしてください。

■ミューズ・クリエイションに参加希望の方は、坂田までメールをどうぞ。

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★追記★

メンバーの一人のお嬢さんが通う幼稚園で、日印交流フェスティバルが開催された。その際、チーム紙の有志が急遽お手伝いをして、花玉を作成した。

そもそも、バンガロールでは、「折り紙ヴォランティア」というのがあり、聾学校の子どもたちに折り紙を教えていた。

わたしもかつては何度も参加した活動だ。

その折り紙ヴォランティアの人たちが、ミューズの結成を機に、一緒に活動をしましょうということになっていたのだった。

従っては、すでに過去に買いそろえられていた折り紙などがたくさんあり、それらを現在、活用させてもらっている。

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花玉には園児一人一人の名前が記された短冊が添えられており、幼稚園の先生や保護者の方々に、とても喜ばれたという。

わたしはお手伝いしていないが、数名が協力して、あっというまに作品を仕上げたという。こういう活動も、メンバーの方が率先して行ってくれるので、これからもどんどん、地域社会との交流の輪が広がると思う。

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